評価法とICT

10.評価法とICT|まとめ(評価の種類/テストの種類/テストの採点/著作権/得点の分析/テスト以外の評価方法/コンピュータを使った教育)

10.評価法とICT|まとめ(評価の種類/テストの種類/テストの採点/著作権/得点の分析/テスト以外の評価方法/コンピュータを使った教育)
日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。

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評価法とICT「評価の種類」「テストの種類」「テストの採点」「著作権」「得点の分析」「テスト以外の評価方法」「コンピュータを使った教育」などについてのまとめです。

評価の種類

評価の時期による分類

230
  1. 診断的評価
    実施時期:コース開始前
    例:レベルをみるレベルチェックテスト・組分けのためのプレースメントテスト
  2. 形成的評価
    実施時期:コース開始後、学習の進行に応じて
    例:課の途中で行うテスト・単元テスト
  3. 総括的評価
    実施時期:学期修了時・コース修了
    例:期末テスト
  4. 外在的評価
    実施時期:学習機関外で任意の時期
    例:日本語能力試験・英検・TOEIC

評価の目的による分類

230
  1. 認定評価
    学習者の能力が基準に達しているか。合否がでる、○級とか。熟達度テストともいう。
    例:日本語能力試験・インタビュー形式のOPI(Oral Proficiency Interview)・英検
  2. 測定評価
    各段階の達成度を評価。点数がでる。アチーブメントテストともいう。
    例:中間テスト・テスト
  3. 選別的評価
    学習機関に受け入れる否かを判断。
    例:入学試験・組分けのためのプレースメントテストもこれに入る

評価の基準による分類

231
  1. 相対評価
    同一集団内での評価。上位○○%が合格。他の人の点数に左右される。評価者の主観が入りにくい。
    例:日本語教育能力検定試験
  2. 絶対評価
    一定の評価基準で判断。他の人の点数に左右されない。

    • 到達度評価:○○点以上が合格。評価者の経験に基づく主観的な評価。
    • 個人内評価:個人の特性を評価。

テストの種類

233
  • 客観テスト:答えは一つ。コンピューターでも採点できる。
  • 主観テスト:小論文や作文など。

客観テスト

  • 再認形式:選択肢の中から答えを選ぶ。
  • 再生形式:解答を書き込む。

再認形式

  1. 真偽法:正しいものに○、正しくないものに✕を書きなさい。
  2. 多肢選択法:正しいものを選びなさい。
  3. 組み合わせ法:線で結びなさい。
  4. 再配列法:並び替えなさい。

再生形式

  1. 単純再生(穴埋め)法:空欄を埋めなさい。
  2. 訂正法:正しく書き直しなさい。
  3. 完成法:文を完成させなさい。「今にも雨が〇〇」
  4. 質問文作成法:会話を作りなさい。Q「〇〇」/A「ええ、いいですね」
  5. 質問法:長文を読ませて質問に答えさせる。「かおりさんは、いつ行きましたか?」
  6. 連想法:例を参考にして変換させる。「新しくないです」→「古いです」
  7. 綴り法:ひらがなを漢字に、漢字をひらがなにしなさい。

テストの採点

240

テストの採点は公平でないといけないが、主観テストの場合は以下のようなゆがみが生じて評価に影響する。

  1. 後光効果:第一印象以外に字がきれい・挨拶してくれるなどの要素で評価。(ごこう)
  2. ラベリング効果:第一印象で評価。印象のみ。
  3. 系列効果:悪い答案が続いた後によい答案を実際以上に高く評価する。
  4. 中心化傾向:高くも低くもない評価をする。
  5. 対比誤差:先生が基準に従わず独自に評価。

著作権

207

他人の作品の複製は一切ダメだが、教育機関においては利益が損なわれない場合のみ例外措置がある。

著作権侵害にあたらないもの

  • 他人の作品(市販ではない)をコピーして配布。
  • 他人の作品(市販ではない)を使って問題を作成して配布。
  • 他人の作品(市販ではない)を引用して利用。

この例外措置は、以下の場合に限られる。

  • 出典を明らかにする。
  • 教員・児童・生徒・学生によるコピー
  • 必要な部数内でのコピー。
  • 一過性の保存。授業の時間だけ一時的にならOK。

著作権侵害にあたるもの

  • 市販の問題集をコピーして配布はダメ。

得点の分析

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  • 平均値:全受験者の合計を受験者数で割った値。
  • 中央値:10点・9点・9点→9点(9.5点じゃない)。並べた時の中央の値。
  • 最頻値:多くの受験者が取った点数。

得点の分布状況を見るには

  • レンジ:最高点と最低点の間の散らばりを見る。
  • 標準偏差(SD):得点のばらつきを表す

標準偏差の計算方法

  1. クラスの平均点を出す。
  2. (得点ー平均点)を2乗する。
  3. 人数分を合計する。
  4. それを人数で割る。
  5. その平方根(√)を求める。

標準偏差=√{([Aの得点ー平均点]の2乗)+([Bの得点ー平均点]の2乗)・・・}÷人数

学習者 得点 得点ー平均点 (得点ー平均点)の2乗
Aさん 60点 60点ー50点=10点 100
Bさん 80点 80点ー50点=30点 900
Cさん 40点 40点ー50点=-10点 100
Dさん 20点 20点ー50点=-30点 900

合計点:60点+80点+40点+20点=200点
クラスの平均点:200点÷4=50点
[(得点ー平均点)の2乗]の合計:100+900+100+900=2000
人数で割る:2000÷4=500
500の平方根(√500):22.36・・・≒22.3
標準偏差:22.3点

√1=1
√4=2
√9=3
√16=4
√25=5
√36=6
√49=7
√64=8
√256=16

テスト以外の評価方法

  • 観察記録法:レポートの提出状況・授業態度で評価
  • 自己評価:学習意欲を起こさせる・自分を肯定させる・できるようになったことを認識
  • ポートフォリオ:学習中に作った成果物(論文・テスト)をファイルにまとめる
  • レポート法:レポートを書かせる
  • アンケート調査法:学校への評価

コンピュータを使った教育

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  • ブレンディッド・ラーニング:対面とコンピュータを組み合わせた学習方法。
  • アフォーダンス:「PUSH」を書けばドアノブを押して開けることが分かる。
  • WBT(Web Based Training):サイトの使用などインターネットを使った教育。eラーニング。
  • ユビキタス:いつでもどこでも情報が得られること。
  • デジタル・デバイド:PCを使える人と使えない人に差ができる。
  • リライト:学習者が分かる表現に書き換える。
  • コピーライト:著作権のこと。
その他
  • CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠組み):生活状況に沿って複数の言語を使用できることを目指す復言語主義。赤本P.39
  • IRT(項目応答理論):本テスト作成前に予備テスト(試行試験)を行う。赤本P.241
  • CMI:成績管理・出席管理のソフトのこと。赤本P.207
ヒューマンアカデミー(2017)『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版』翔泳社