日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。
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言語の構造「言語類型論」「膠着語」「屈折語」「孤立語」「抱合語」などについてのまとめです。
言語類型論(行き違い)
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コミュニケーション上の行き違いには、音韻レベル・形態レベル・統語レベル・意味レベルな面がある。
統語=構文。
音韻・形態・統語・意味
- 音韻的類型:発音やアクセント。
- 形態的類型:語形変化。
日本語「ボブがトムを見た/トムがボブを見た」。格助詞でSとOを区別。 - 統語的類型:語順や語の配列。修飾関係の誤り。
英語「Bob saw Tom/Tom saw Bob」。語順でSとOを区別。
「小さな猫の声」→「小さな猫」なのか「小さな声」なのかわからない。 - 意味的類型:「これ・それ・あれ」の指示対象誤り。
「あれ取って」の「あれ」の指示対象を謝る。英語では「this・that」のなので2つにまとめてしまう。
語用論的な誤り:断った「結構です」が承諾と解釈された。
形態的類型
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以下に分類される。
- 膠着語タイプ(こうちゃく):実質的な意味を持つ語の語幹に接辞がつくという構造を持ち、その切れ目がはっきりしているタイプ。「私が・私を」。
言語:日本語・韓国語・モンゴル語・英語)。 - 屈折語タイプ:語そのものが変化することによって示され、その境界がはっきりしないタイプ。「I・me/go・went」
言語:英語・ラテン語・ギリシャ語 - 孤立語タイプ:名詞や動詞、形容詞に限らず語形変化を持たないタイプ。「我・我/put・put」。
言語:中国語・ベトナム語・タイ語・英語 - 抱合語タイプ(ほうごう):名詞・副詞・動詞などの文の要素を組み合わせて、1つの語を作ることができる。「私が魚をとった(SOV)」は「ku=cep-koyki」とも言う。
言語:アイヌ語
英語は全て持っている。
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