言語の構造

4.言語の構造|6.対照言語学3:言語の対照(統語的観点・意味的観点)

ヒューマン

日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。

空欄にマウスを置くかタップすると答えが表示されます。印刷時は答えを表示しています。

言語の構造「アスペクト」「テンス」「モダリティ」などについてのまとめです。

アスペクト

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問の変化の局面(aspect)を表す。何らかの出来事(動作)における時間的な変化。開始・進行・完了。
形容詞「おいしい」は変化の局面がおこりにくい。名詞は変化の局面がない。

  • 開始:日本語「動詞+かける・はじめる・だす」/英語「begin to+動詞」。
  • 進行:日本語「動詞+ている・つつある」/英語「be+動詞ing」。
  • 完了:日本語「動詞+おえる・きる・た」/英語「have+過去分詞」。

開始「〜てくる」

だんだん涼しくなってくる。動きの進展。
「運んでくる・やってくる・持ってくる・送ってくる」とは意味が違う。

進行「〜ている」

試着のとき服が破れていたのに、学習者が「服が破れました」と誤用。「破れました」だと、破れたその場を確認したことになる。
「破れていました」が正しい。

述語の分類

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動き動詞

動作動詞(非状態動詞):「走る・電話する」ル形は未来を表す。
変化動詞:「変わる・破れる」。

状態性述語

状態動詞:「ある・いる」。

動詞の分類

78

補助動詞

テ形+補助動詞。「座ってみる・飾ってある・忘れてしまう・見えてくる・置いておく・持っていく・連れていく」。
補助動詞は平仮名で書く。

テンス

78

時制(tense)を表す。未来・現在・過去。絶対テンスと相対テンスがある。

  • 過去:英語「went」/日本語「行った・あった」タ形
  • 現在:英語「go」/日本語「ある」ル形(辞書形)。
  • 未来:英語「will go」/日本語「行く」ル形(辞書形)。
  • 絶対テンス:発話時を基準とする。過去「行った(タ形)」・現在「いる(ル形)」・未来「行く(ル形)」。
  • 相対テンス:複文で従属節は相対テンスとなる。発話時と無関係に従属節のタ形かル形かが決まる。
    「(従属節:相対テンス)東京に出てくときに、(主節:絶対テンス)友達が集まってくれ」。

「明日会った時」:未来の過去形。

完了のタ形

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完了のタ形はアスペクト。
過去か完了かは、疑問文にして否定で答えたら分かる。
・「楽しかった?」→「ううん、楽しくなじゃった」:過去テンス。
・「会えた?」→「ううん、会えなかった」:過去テンス。
・「読みましたか?」→「いいえ、まだ読んでいません」:未完了アスペクト。

特殊なタ形

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ムードのタ」「モダリティのタ」という。
「買えのに・・・」「可愛かっな・・・」「会議だっな・・・」。

モダリティ

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文は基本的な部分である命題と話し手の気持ちを表すモダリティからなる。

  • 対事的モダリティ:話し手が命題をどう捉えるか。
    命題「日本が勝つ」+モダリティ「と思う・かもしれない・はずだ・ようだ・のだ・べきだ」
  • 対人的モダリティ:聞き手に対してが命題をどう働きかけるか。
    命題「コーヒーを飲む」+モダリティ「みませんか・んでください・みなさい・んでもいい・んではいけない・か(質問)・だろう・よね」

「父は私にもっと真面目にやれと叱ってきた」は対人的モダリティ。「もっと真面目にやれ」は父の発話。「やれ(やる)」は働きかけのモダリティ。

対事的モダリティ

認識的モダリティと拘束的モダリティに分けられる。

  • 認識的モダリティ:認識的「まい・ちがいない・はずだ・だろう・らしい」。
    「まさか〜よね」だと対事的モダリティになる。
  • 拘束的モダリティ:断定的「べきだ・ほうがいい・なさい・なくてはいけない」。
    拘束からの免除(許可)「のだ・てもいい」。
    ル形「やるほうがいい」、タ形「やったほうがいい」どっちでもいい→テンスの対立がない。
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