言語と心理

5.言語と心理|1.異文化接触と異文化理解

ヒューマン

日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。

空欄にマウスを置くかタップすると答えが表示されます。印刷時は答えを表示しています。

異文化理解と心理

Uカーブ・Wカーブ

248

異文化と接触した際、自文化との違いに衝撃を受けること。慣れ親しんだ行動規範を喪失すること。
アドラーはカルチャーショックを「異文化に接触して、自己を再発見し、異文化について学ぶ過程」と言った。

心理的適応度の変化

  • Uカーブ:異文化との接触時から帰国直前まで。リスガードが提唱。
    ハネムーン期ショック期回復期安定期の4段階。
    Uカーブ曲線、エントリーショックの段階。
  • Wカーブ:異文化と帰国の両方。ガラホーン&ガラホーンが提唱。
    Wカーブ曲線、帰国後はリエントリーショックまたは逆カルチャーショックの段階。
心理的適応度 カルチャーショック

ハネムーン期が1〜3ヶ月、その後下降して、ショック期が半年〜1年。
移住後1年前後が精神面で危機的。
ショックの程度は年代によって異なり、思春期や高齢者は現地に適応しにくい。

キムのらせん状図

異文化適応をストレス・適応・成長のライナミクスとして説明。螺旋がだんだん小さくなりながら右上に伸びる。

キムのらせん状図

ジョハリの窓

251

自己分析するために使うツール。ジェセフ・ラフトとハリントン・インガムが作った。
自分について自分が「知っている・知らない」。
自分について他人が「知っている・知らない」。
他の人とコミュニケーションをとるとき、どこの領域が広くなりますか?

  • 開放の窓:++。
    自分について自分も他人も知っていること。自分の内面を開示している部分。
  • 隠ぺいの窓(秘密の窓):+ー。
    自分について自分は知っているが他人は知らない。自分を上手く表現できていない部分。
  • 目隠しされた窓(盲目の窓):ー+。
    自分について自分は知らないが他は知っていること。他者に知られているのに自分は知らないので自己中になる。
  • 未知の窓:ーー。
    自分について自分も他人も知らないこと。自分も周りも気づいていない。
ジョハリの窓

自己開示

250

異文化に適応するために有効だとされる態度。自分のことについて相手に話をするオープンな態度。

アサーティブコミュニケーション

相互に理解しあうコミュニケーションのこと。一方的に意見を主張することではなく、相手の意見も尊重する。
自分の意見を言わずに我慢するのではなく、自分の意見は言って相手の意見を理解すること

エンパシー(共感)

・認知的な共感:異文化の価値基準を理解するように心がける。
・感情的な共感:他人の感情を理解し自分のものとして共有する。

エポケー・アノミー

251
  • エポケー(判断留保):自分が理解できないことに接したときに、一時的に判断を停止留保すること。カッとしてすぐに言い返せずに少し考える。
  • アノミー:個人または集団相互の関係を規制していた社会的規範が弛緩または崩壊したときに生ずる混沌(こんとん)状態。複数の文化に属するものが、文化間の優劣に意識を持ったり、両者の摩擦の下、葛藤を抱えてその状況に対応できなくなったりする状態。

    戦争中に植民地になった時、その支配された国の文化に従わなければならない。その時に生じる感覚と同じ。

ステレオタイプ

248

特定の集団や文化に対する画一的な固定観念イメージ。
相手の文化を知識として事前に知っておくのにはいいが、時に偏見や差別になる。
偏見は感情、差別は排除行動。

留学生からみた日本人のイメージ

几帳面・時間に正確・礼儀正しい・シャイ→みんながそうではない。

異文化理解

316

コンテクスト

文脈。どのような場面・状況の下で使われるか。

  • 高コンテクスト:日本。「言われなくても分かるだろう」。
    情報や意図を理解する際、コンテクストに依存する度合いが高い
    言語による情報の依存度が低い
    お互いの既知知識が重視され、伝達する内容すべてを言語化しない。
    高コンテクスト(高文脈)・コミュニケーション。
  • 低コンテクスト:米国。できるだけ細かく伝える。
    情報や意図を理解する際、コンテクストに依存する度合いが低い
    言語による情報の依存度が高い
    お互いの既知知識が少ないため、情報や意図をできるだけ言語化する。
    低コンテクスト(低文脈)・コミュニケーション

集団間接触モデル

教育現場で複数の集団が接触した時にすること。個人ではなく集団。
脱カテゴリー化・再カテゴリー化・カテゴリー化の顕現性(けんげんせい:明確にすること)の維持の3段階がある。

再カテゴリー化の例

留学生と日本人学生が〇〇大学の学生代表として模擬店を出店する。

異文化間葛藤

人間関係に対する価値観などが自文化とは相反すると感じること。

直接・双方向方略

葛藤解決方略の中で「直接・双方向方略」とは、説得、交換取引、妥協。

例:深夜まで騒いでいる隣人を説得し、夜10時以降は騒がないというルールを作る。

防衛機制

異文化適応のために、心の安定を保とうとすること。
防衛機制のひとつ「合理化」は、言い訳。

例:漢字が読めない学生が会話に漢字は不要だから問題ないと自分で納得する。

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