言語と心理

5.言語と心理|6.動機づけとバイリンガリズム

ヒューマン

日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。

空欄にマウスを置くかタップすると答えが表示されます。印刷時は答えを表示しています。

内的要因と外的要因

285

第二言語学習を学習する時、到達レベルに差が出る。この要因に内的要因と外的要因がある。

  • 内的要因:学習の動機・個人の性格・知能・言語適性・学習スタイル・学習開始年齢など。
  • 外的要因:学習する場所・学習の方法・学習の時間など。

動機づけ

285

内的要因のうち第二言語学習を継続するための原動力のひとつに動機づけがある。

統合的動機付けと道具的動機付け

ガードナーとランバートが提唱。

  • 統合的動機付け:目標言語の社会や文化への参加が第二言語を学習する動機となるもの。英語を勉強して海外で働きたい。
  • 道具的動機付け:就職・昇進・社会的または経済的評価など第二言語を学習することで実益を得ることが目的。テストで100点を取るため。

内発的動機付けと外発的動機付け

デチ(デシ)が提唱。

  • 内発的動機付け:興味がある、おもしろいといった自分の内側から沸き起こる動機。おもしろいから勉強する。
  • 外発的動機付け:外からの刺激(称賛・報酬・叱責しっせき)で何らかの利益を得ることが目的。親から褒められる→褒められなければ勉強しない。
    単位を取るため・いい仕事に就くため・奨学金に応募するためも外発的動機付け。

言語適性

287

外国語を学ぶために必要な能力のこと。
音の認識・語や文を構成する能力は、言語の習得に有利。

バイリンガルとバイリンガリズム

296

バイリンガル:二言語が使用できる人。
バイリンガリズム:個人もしくは社会が二言語を使用している状況。家庭では母語・職場では第二言語。

・モノリンガル:一言語使用者。
・バイリンガル:二言語使用できる人。
・マルチリンガル:三言語以上使用できる人。

バイリンガル

296

二言語(言語A・言語B)併用下での分類。

言語能力での分類

297
  • 読み書き型バイリンガル(バイリテラル):言語Bが、4技能できる。が、成績が上がらない外国人児童生徒がいる。
  • 会話型バイリンガル:言語Bが、聞く・話すのみ。
  • 聴解型バイリンガル:言語Bが、聞くのみ。おじいさん・おばあさんが話していた。

読み書きだけできる人は当てはまる言葉がない。

言語熟達度の分類

297
  • 均衡バイリンガル(バランス・バイリンガル):二つの言語を年齢相応の母語話者レベルで使用できる。(きんこう)
  • 偏重バイリンガル(ドミナント・バイリンガル):一方の言語のみ年齢相応の母語話者レベルで使用できる。(へんちょう)→みんなこれ。
  • 限定的バイリンガル(ダブル・リミテッド・バイリンガル):両言語とも十分な言語能力を身に付けていない。→子供によくある。

バイリンガリズムと認知理論

299

学習言語は言語能力(言語的側面)と認知能力(認知的側面)から成る。

カミンズの風船説と氷山説

カミンズが提唱。風船説氷山説。バイリンガルの頭の中はどうなっているか?

  • 分離基底言語能力モデル(SUP:Separate Underlying Proficiency):風船説。二言語基底分離説。片方を使う時は片方が膨らむ。二言語は独立して共存。
  • 共有基底言語能力モデル(CUP:Common Underlying Proficiency):氷山説。二言語基底共有説。2つの言語能力は底の見えない部分は共通している。母語で発達したCALP(学習言語能力)は第二言語にも有効「転移」。

スピーチに適したフォーマルな言語を使う能力。

認知能力

・文章を理解するための背景知識。
・ノートをとったり要約したりする能力。
・著者の見方を理解する能力。

発達相互依存仮設

300

カミンズが提唱。第二言語習得は第一言語の発達度に依存している。
言語能力を以下の2つに分けた。
ただし、BICSもCALPもコミュニケーションを介して発達する。

BICSとCALP

  • 生活言語能力:BICS(ビスク)。Basic Interpersonal communicative Skills。
    生活場面で必要とされる言語能力。文脈の支えがあり、2年ほどで習得可能。場面依存度が高い。
  • 学習言語能力:CALP(カルプ)。Cognitive Academic Language Prificiency。
    学習場面で必要とされる言語能。文脈の支えがなく、習得には5〜7年かかる。
    「Cognitive=認識の」なので、認知力必要度が高く、場面依存度が低い。

日本語指導が必要な児童

日本語で生活が難しい。

日本語指導が必要な外国籍の児童生徒の母語別在籍状況

平成30年度のランキング。
1位:ポルトガル語
2位:中国語
3位:フィリピン語(フィリピン人の子)
4位:スペイン語(日系のペルー人の子)

日本語指導が必要な外国籍の児童生徒の母語別在籍状況
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