日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。
空欄を選択すると答えが表示されます。印刷時は答えを表示しています(倍率70%が◎)。
言語と心理「言語学習ストラテジー」「インターアクション仮説」「意味交渉」「明確化要求」「確認チェック」「理解チェック」「アウトプット仮設」「フィールドトリップ」などについてのまとめです。
学習ストラテジー
ストラテジー:戦略・方略。
- 言語学習ストラテジー:効率的に言語学習を行うために使われる手段。
- コミュニケーション・ストラテジー:言語能力によるコミュニケーションの障害を乗り越えるために使用される方法。「あのー・えっと」。
言語学習ストラテジー
オックスフォードは「学習をより易しく・より早く・より楽しく・より自主的に・より効率的に・かつ状況に素早く対処するために学習者がとる具体的な行動」とした。
- 直接ストラテジー:学習に直接かかわる。読む・書く・話す。
・記憶ストラテジー:何度も書く。語呂合わせ。
・認知ストラテジー:辞書で調べる。
・補償ストラテジー:分からない単語が出てきたときに前後の文脈で判断する。ジェスチャーで補う。 - 間接ストラテジー:学習を間接的に支え、習得のための条件を整える。
・メタ認知ストラテジー:学習目標と目的を書き、達成期限を設定する。
・情意ストラテジー(じょうい):やる気の出るアプリを使う。気分転換する。自分を励ます。
・社会的ストラテジー:友達を作ったりサークルに入ったりして一緒に勉強する。
「メタ」:上の次元から見下ろすイメージ。
「メタ認知」:自分の思考を客観的に把握して認識すること。
読解の「メタ認知」:今読んでいる文が、前の段落の意味とつじつまが合うか。
不安を軽減する教案作り
達成可能な課題を与えて成功体験を積ませる。
どんな時に不安になるのか意識させる。
「学習者同士の競争心を刺激する活動をする」は不安を高めるだけ。
インターアクション仮説
インターアクション仮説:ロングが提唱。インタラクション仮設・相互交渉仮設とも言う。
意味交渉によるインターアクション(やりとり)が重要。
やりとりしていくうちに気づいたり、インプットが増える→第二言語習得を促す。
ロングと言えば、
1990年タスク中心の教授法でFonFの考え方を採用した。
意味交渉(明確化要求・確認チェック・理解チェック)
お互いの意図が通じるよう工夫する対話。情報差を埋める。
- 明確化要求:相手の発話が不明確で理解できない時に発言を明確にするように要求する。「どういうことですか?」「もう少し詳しく教えてください」。
- 確認チェック:相手の発話を自分が正しく理解しているかどうか確認する。
「じゃあ、昨日は遅くまで仕事だったんですね」と似たようなことを言って自分の理解があっているか確認する。「これって、こういうことですね?」と確認。 - 理解チェック:自分の発話を相手が正しく理解しているかどうか確認する。
「私の話、わかりましたか?」と聞く。
提示質問(答えが分かってる質問)をして確認することは意味交渉ではない。
アウトプット仮説
カナダのイマージョン教育では子どもたちにフランス語が身についたが、正確さ・社会言語能力は身につかなかった。→アウトプットが必要。
アウトプット仮説:スウェイン(女)が提唱。
言語習得を促すにはインプットだけでは不十分で、理解可能なアウトプットが重要。
アウトレットすることでインプットの意識も高くなる。
中上級の指導は「インプットからアウトプットへ」。
フィールドトリップ
フィールドトリップ:調査のために現地を見学する教育活動。課題の認識と共有・現地調査・結果報告の3段階からなる。
フィールドワークともいう。
フィールド=現場。