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音声・音韻/文字・表記「文字の分類」「漢字の分類」「音読みと訓読み」「中国・韓国の字体」などについてのまとめです。
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文字の分類
161
- 表意文字:その字自体が意味を持つ、例漢字。
-
表音文字:字には意味がなく音を表すだけ、例仮名・ローマ字。
仮名:子音と母音の組み合わせで文字になる音節文字。
ローマ字:子音と母音そのものが文字になる音素文字。
漢字の分類
成り立ちによる分類
155
六書:漢字の成り立ちにより6分類。(りくしょ)
六書
- 象形:形を絵で表したもの、例「月・日・口」
- 指事:象形では表現できないものを点や線で表す、例「上・下」
- 会意:意味を表す要素を組み合わせる、例「林・明」(かいい)
- 形成:意味を表す要素と音を表す要素を組み合わせる、例「糖・銅」
- 転注:本来の意味から派生、例「楽(元は音楽の意味)」
- 仮借:音が似ている字を使う(かしゃ)、例「亜米利加・印度」(かしゃ)
部首による分類
156
部首:漢字を構成する要素の共通の字形。7種類ある。
部首
- 偏:左右に分けた左側の部分(へん)
- 旁:左右に分けた右側の部分(つくり)→「頭」の部首は旁
- 冠:上下に分けた上の部分(かんむり)
- 脚:上下に分けた下の部分(あし)
- 垂:上部から左側へ垂れ下がっている部分(たれ)
- 繞:左上から下部を巡っている部分(にょう)
- 構:全体を包み囲んでいる部分(かまえ)
日本で作られた漢字
国字:日本で作られた漢字のこと。代表的なもの「榊・辻・峠・働」。
音読みと訓読み
157
日本語は音読みと訓読みの2種類の読み方がある。
漢字圏は音読みのみで1つの読み方しかないことが多い。だから日本語は難しい。日本の音読みには3種類ある。
- 呉音:5〜6世紀頃伝わった揚子江の下流地域の音。「頭巾(ズキン)」(ごおん)
- 漢音:7〜9世紀頃、隋や唐の留学生が持ち帰った音(一番多い)。「頭髪(トウハツ)」(かんおん)
- 唐音:13世紀頃、宋・元・明に禅僧や商人が持ち込んだ音(別名:唐宋音)。「饅頭(マンジュウ)」(とうおん)
次の読み方は音読み?訓読み?
蚊「ぶん」:音読み
蚊「か」:訓読み
茶「ちゃ」:音読み
茶「さ」:音読み
肉「にく」:音読み
絵「え」:音読み
音読み
「イ・ウ・キ・ク・チ・ツ・ン」の7種の音で終わる。
訓読み
異字同訓:訓読みが同じ場合、音読みでどの漢字か表す。
「時間を計る・殺意を謀る・解決を図る・審議会に諮る」
異字同音:異なる字で同じ音読みをする。
「後援・公園・公演・好演」
中国・韓国の字体
337
- 繁体字:画数の多い旧字体。台湾・韓国で使われている。(はんたいじ)
- 簡体字:繁体字の字画を少なくした。中国で使われている。(かんたいじ)
- 新字体:日本で使われている。(しんじたい)
ヒューマンアカデミー(2017)『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版』翔泳社
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