6.音声・音韻/文字・表記

【日本語教師養成講座】6.音声・音韻/文字・表記|6.表記としての漢字(当用漢字表/常用漢字表/教育漢字/公用文における漢字使用/語構成)

6.音声・音韻/文字・表記|6.表記としての漢字(当用漢字表/常用漢字表/教育漢字/公用文における漢字使用/漢語の構成)

音声・音韻/文字・表記「当用漢字表」「常用漢字表」「教育漢字」「公用文における漢字使用」「語構成」などについてのまとめです。

漢字表

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漢字が5万字あったが難しいし多すぎる。→戦後、漢字を制限して誰でも使えるようする。

  • 1946年:当用漢字表を告示。1850字に制限し部首ごとに整理した。(戦後の翌年)
  • 1981年:常用漢字表を告示。1945字に増やす。1850字じゃ足りなかった。
  • 2010年:常用漢字表を改定。2136字になった。

常用漢字2136字+人名漢字653字=2999字。

文化庁「当用漢字表 まえがき」より
1.この表は,法令・公用文書・新聞・雑誌および一般社会で,使用する漢字の範囲を示したものである。
1.この表は,今日の国民生活の上で,漢字の制限があまり無理がなく行われることをめやすとして選んだものである。

文化庁「常用漢字表 前書き」より
1.この表は,法令,公用文書,新聞,雑誌,放送など,一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示すものである。

新「常用漢字表」

2010(平成22)年11月30日の内閣告示で常用漢字表が改定。情報化時代に対応するため新たに196字が追加。「岡・鬱」など。「私」の読み方は「わたくし」だったが「わたし」が加わった。その他、玄人(くろうと)・凸凹(でこぼこ)・迷子(まいご)・雪崩(なだれ)など。音訓が追加「他(ほか)」。

2010年と言えば

入管法の改正により、日本語学校の学生が「就学ビザ→留学ビザ」になった。
日本語能力試験(JLPT)の改正により、N1〜N5の5段階になる。
日本留学試験(EJU)の改正により、日本語科目は4領域から3領域になる。

教育漢字

教育漢字:小学校1年〜6年で学ぶ漢字。教育用漢字とも言う。
2017年の新学習指導要項では1026字(常用漢字2136字のうち)が示されている。
初級レベルの漢字数:500字

旧日本語能力試験の漢字字数

JLPT改定前(2009年)。

  • 4級:100
  • 3級:300
  • 2級:1000
  • 1級:2000

公用文における漢字使用

漢字でも書けるが仮名書きをする場合。

下記の例のように用いるときは原則として仮名で書く。

こと「許可しないことがある」
とき「事故のときは連絡する」
ところ「現在のところ差し支えない」
もの「正しいものと認める」
とも「説明するとともに意見を聞く」
ゆえ「一部の繁体のゆえにはかどらない」
わけ「賛成するわけにはいかない」
とおり「次のとおりである」
ある「その点に問題がある」
いる「ここに関係者がいる」
なる「合計すると1万円になる」
できる「だれでも利用ができる」
てあげる「図書を貸してあげる」(補助動詞)
ていく「負担が増えていく」(補助動詞)
ていただく「報告していただく」
ておく「通知しておく」
てください「問題点を話してください」
てくる「寒くなってくる」
てしまう「書いてしまう」
てみる「見てみる」(補助動詞)
てよい「連絡してよい」
かもしれない「間違いかもしれない」
にすぎない「調査だけにすぎない」
について「これについて考慮する」
ない「欠点がない」

語構成

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漢語の構成。

複合語

  • 「主語+述語」:日没(日が沈む)・国立
  • 「述語+補語(目的語)」:読書(書を読む)・乗車
  • 「述語+補語(目的語)」:耳当て(耳に当てる)・下敷き(下に敷く)
  • 「修飾語+被修飾語」:美人(美しい人)・読者「どんな何」
  • 「修飾語+被修飾語」:緩行(かんこう)・急遽(急いで進む)
  • 「同じような意味」:河川・樹木:森林
  • 「反対の意味」:上下・裏表・善悪・左右

語種

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日本語の語種は和語漢語外来語(カタカナ語)・混種語の4種類。

  • 和語:訓読み+訓読み「面長」。
  • 漢語:音読み+音読み「説明・童話・鉛筆」。
  • 外来語:「ペン・ジョギング・ルール」。
  • 混種語:和語・漢語・外来語の組み合わせ。漢語+和語「番組・本箱」、和語+漢語「見本」。

混種語

・中華ソバ:漢語+和語。
・窓ガラス:和語+外来語。
・長ズボン:和語+外来語。
・生ビール:和語+外来語。

転成名詞

転成名詞:別の品詞から名詞になった語。
「かばん持ち」の「持ち」。「持つ」が名詞になったもの。

文法カテゴリー

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例「彼女が弟と結婚する」→「弟と結婚する」

事態の参与者のうち話し手にとって、より身近な人に焦点が置かれる。身近な人の会話によく使う。

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