8.形態・語彙・意味

【日本語教師養成講座】8.形態・語彙・意味|まとめ3(包摂関係・上位語と下位語/類義語・対義語・多義語/連語と慣用句/範列的関係と統語的関係(統合的関係)/選択制限/一般化と特殊化)

形態・語彙・意味「包摂関係・上位語と下位語」「類義語・対義語・多義語」「連語と慣用句」「範列的関係と統語的関係(統合的関係)」「選択制限」「一般化と特殊化」などについてのまとめです。

上位語と下位語

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包摂関係

包摂関係:上位語>下位語。

・筆記用具>ペン
・食べもの>パン>食パン
・顔>口
・着物>袖

類義語・対義語・多義語

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類義語・同義語・対義語・多義語

連語と慣用句

  • 連語(コロケーション):語と語の連結のうち、結びつきが比較的固定化(共起しやすい)しているもの。「汗をかく・新鮮な野菜」。
  • 慣用句(イディオム):連語の中でも、全体の意味が構成要素の単純加算的なものではなく、全体として一語になる。「道草を食う」→道草を食べる訳ではない。
    単語の本来的な結びつきではないもの:「腹を立てる・猫をかぶる」。
    一般的な結びつきを比喩的に用いるもの:「骨が折れる・鼻が高い・口が軽い」。

範列的関係と統語的関係(統合的関係)

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  • 統語的関係:連続して並んでいる要素間の関係、語と語を結びつける関係。横の関係。「語+語+語→文」。
    「学生が/教科書を/読む」
  • 範列的関係:意味的制限(選択制限)を共有する、入替え可能な関係。縦の関係。
    「学生が/教科書(小説・マンガ・手紙)を/読む」

選択制限

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選択制限:「学生が/教科書を/読む」→教科書の入替えは読むものに制限される。
「これ・それ・あれ」などの指示語や「ペン・鉛筆・筆」は入替え可能。

メタファー・メトニミー・シネクドキー

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メタファー・メトニミー・シネクドキー

一般化と特殊化

一般化

「瀬戸物」(愛知県瀬戸で生産された陶磁器):焼き物一般。
「ご飯食べに行こう」:白ごはんを食べる訳ではない。
「お茶しよう」:休憩するの意味。

特殊化

「とり」:「とり」と言うと、鳥類から鶏の意味になった。「鶏を食べる」。
「妻」:昔は配偶者のことだった(男も含まれる)けど、今は女だけになった。
「着物」:昔は着るものだったけど、今は和服になった。

こと・もの・ところ・みる・くる・でる

日本語教師になることを決めた:普通の形式名詞
授業中は会話しないこと:命令・依頼に近い「ようにしてください」
昔はよくここで遊んだものだ:回想
ここは勉強するところです:場所
今来たところです:時間的な意味

ヒューマンアカデミー(2017)『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版』翔泳社