日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。
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形態・語彙・意味「包摂関係・上位語と下位語」「類義語・対義語・多義語」「連語と慣用句」「範列的関係と統語的関係(統合的関係)」「選択制限」「一般化と特殊化」などについてのまとめです。
目次
上位語と下位語
121
包摂関係
包摂関係:上位語>下位語。
・筆記用具>ペン
・食べもの>パン>食パン
・顔>口
・着物>袖
類義語・対義語・多義語
122
連語と慣用句
- 連語(コロケーション):語と語の連結のうち、結びつきが比較的固定化(共起しやすい)しているもの。「汗をかく・新鮮な野菜」。
- 慣用句(イディオム):連語の中でも、全体の意味が構成要素の単純加算的なものではなく、全体として一語になる。「道草を食う」→道草を食べる訳ではない。
単語の本来的な結びつきではないもの:「腹を立てる・猫をかぶる」。
一般的な結びつきを比喩的に用いるもの:「骨が折れる・鼻が高い・口が軽い」。
範列的関係と統語的関係(統合的関係)
101
- 統語的関係:連続して並んでいる要素間の関係、語と語を結びつける関係。横の関係。「語+語+語→文」。
「学生が/教科書を/読む」 - 範列的関係:意味的制限(選択制限)を共有する、入替え可能な関係。縦の関係。
「学生が/教科書(小説・マンガ・手紙)を/読む」
選択制限
121
選択制限:「学生が/教科書を/読む」→教科書の入替えは読むものに制限される。
「これ・それ・あれ」などの指示語や「ペン・鉛筆・筆」は入替え可能。
メタファー・メトニミー・シネクドキー
129
一般化と特殊化
一般化
「瀬戸物」(愛知県瀬戸で生産された陶磁器):焼き物一般。
「ご飯食べに行こう」:白ごはんを食べる訳ではない。
「お茶しよう」:休憩するの意味。
特殊化
「とり」:「とり」と言うと、鳥類から鶏の意味になった。「鶏を食べる」。
「妻」:昔は配偶者のことだった(男も含まれる)けど、今は女だけになった。
「着物」:昔は着るものだったけど、今は和服になった。
こと・もの・ところ・みる・くる・でる
日本語教師になることを決めた:普通の形式名詞
授業中は会話しないこと:命令・依頼に近い「ようにしてください」
昔はよくここで遊んだものだ:回想
ここは勉強するところです:場所
今来たところです:時間的な意味
ヒューマンアカデミー(2017)『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版』翔泳社