日本語教師養成講座の単元テスト用として自己学習のために作った穴埋めノートです。
空欄を選択すると答えが表示されます。印刷時は答えを表示しています(倍率70%が◎)。
日本語教育実践(技能別指導)「中上級の文章表現のポイント」「制限作文アプローチ」「プロセスアプローチ」「パラグラフライティング」「教室活動の流れ」「ピアレスポンス」などについてのまとめです。
中上級の文章表現のポイント
初級は制限作文アプローチだが、中級は読み手を意識した創造的な活動を目指す。
文章表現の教室活動
- プロセス・アプローチ:時間をかけて何度も修正を重ねて推敲(すいこう)し、完成度の高い文章を仕上げる。→書く技能の指導
学習者自身での推敲・学習者同士での推敲・教師の推敲がある。
ライティングプロセスを考慮した指導は、プロセス・アプローチ。 - パラグラフ・ライディング:文章構成や形式を伝え、それに沿って書かせる。日留試(EJU)対策。
- アカデミック・ライティング:学術的な文章を書く、大学院生向け。
日本の高等教育機関への進学を希望する学生など。
活動としてはプロセス・アプローチが一般的。 - 新旧レトリックアプローチ:ジャンル別にパターンを提示して作文を書かせる。
- ジャーナル・アプローチ:自由に書いて提出させ、意見を交換して学習者と教師の理解を深める。
教室活動の流れ
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- 前作業:形式があればモデルを示す。スキーマの活性化(背景知識の活性化)。アウトラインを書く。
- 本作業:書く作業。
- 後作業:発表・評価・ピアレスポンス(お互いに読み合う)
ピア・レスポンスの意義
ピア・レスポンスでは、学習者がペアまたはグループになり、お互いの作⽂を読んで意⾒や感想を述べ、改善点を指摘しあう。
- 書いた内容を相⼿に説明することで、⾃分の考えを整理し、深める。
- 読み⼿を意識して⽂を書く姿勢を⾝につける。
- 活動を通して仲間と対話することで⼈間関係を築く経験をする。
「平成30年 日本語教育の検定問題を解く 日本語教育能力検定試験 解答と解説」の試験Ⅲ(記述問題) 解答例より引用。
ヒューマンアカデミー(2017)『日本語教育教科書 日本語教育能力検定試験 完全攻略ガイド 第4版』翔泳社